えのさんの琉歌ものがたり

「琉歌」って知っていますか?知っているけど、今はそんなになじみがないと思っていませんか? 知らなきゃもったいない、意外と面白い琉歌のことをわかりやすく解説します。

小話

同じ月を見ている

お久しぶりです。えのです。
今日は月食とスーパームーンでしたね。
みなさんはご覧になりましたか?

私は娘と見ました。
娘は月とか星が好きで、夜空を見上げて「星があったよ!」とか「月がまんまる」とか言います。
今日は「月が黒い」「月がない」とか言いながら月を見ていました。

その時、残業中の旦那からラインで月の写真が送られてきました。
休憩がてら見ていたようです。
その時ふとひとつの琉歌を思い出しました。

とぅけや ふぃじゃみてぃん(海を遠く隔てても)
てぃるつぃちや ふぃとぅちぃ(照る月はひとつだ)
ありん ながみゆら(あの人も眺めているのかな)
きゆぬ すらや(今日の空を)

この歌は浜千鳥節の歌詞です。
浜千鳥節は旅にでて故郷をしのぶ歌で、軽快なメロディーの歌です。
昔の人も、離れていても同じ月を見ていると思うと、その人と心が繋がっているように思えたのでしょう。
私の好きな琉歌のひとつです。

今はコロナが蔓延して、今日沖縄ではついに300人を越えてしまいました。
家族や友人に会えなかったりする人も多いでしょう。
辛かったり、寂しかったり、みんないろいろな思いを抱えていると思います。
だけどみんな同じ空の下。
あなたを思いながら月を眺めている人はきっといます。
そして、明けない夜はありません。
きっと一緒に朝日を浴びて、笑いあえる日がくるはずです。
だから、辛かったり寂しかったりしたら、この歌のように空を見上げて大切な人を思い浮かべてみてください。
心が少しあたたかくなって、少し元気がでてくるはずですから。


同じ月を見ている

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河合えの
琉歌とカメと家族をこよなく愛するアラフォー女子(*´∀`)
今日もバタバタと東奔西走(^-^)v

沖縄の素晴らしい琉歌を、分かりやすく楽しく伝えられたらいいなぁと思っています(^-^)